2025年6月14日 放課後アプリ部
土曜の夜、8時44分。 世界は静かで、明るすぎる液晶画面だけが、僕の顔を照らしている。
スクロールすれば、無限の情報が流れてくる。最適化されたスケジュール、効率化されたコミュニケーション、AIが提案する「あなたへのおすすめ」。僕らの毎日は、いつの間にか、とてもスマートで、便利で、そして、少しだけ息苦しいものになったのかもしれない。
ふと、思う。 最後に、どうしようもなく「無駄」なことに熱中したのは、いつだっただろう。 採算度外視で、ただ「面白い」という気持ちだけで、何かを夢中で作り上げたのは。 友達とくだらない話で笑い転げた、あの夕暮れのような時間は、どこへ行ってしまったんだろう。
その答えを探す旅が、僕らの始まりでした。
はじめまして、僕ら「放課後アプリ部」と申します。 これは、僕らの最初の活動記録であり、あなたへ送る、最初の入部案内です。
夕焼けチャイムが、開発開始の合図。
「放課後アプリ部」は、プロの開発会社ではありません。
普段はそれぞれ、別の場所で、別の役割を生きる僕らが、なけなしの時間とありったけの情熱を持ち寄る、デジタルの部活動です。
僕らが失ってしまったと感じる、あのキラキラした時間。 それを、僕らは「放課後」と呼ぶことにしました。
誰に評価されるでもなく、何かの役に立つかもわからない。 ただ、自分の心の衝動に従って、試行錯誤を繰り返す。 そんな、目的のない、自由で、少しだけ神聖な時間。
だから、僕らの活動開始の合図は、ビジネスのゴングではありません。
夕焼けチャイムが、開発開始の合図。
この言葉を合言葉に、僕らは、現代に「デジタルな放課後」を取り戻すための活動を、今日この日から始めます。
僕らが、約束すること。
僕らはまだ、具体的なアプリを何一つリリースしていません。 だからこそ、最初に、僕らの活動方針(部則)をここに約束します。
1. 僕らは、無駄を愛します。
生産性や効率を上げるためだけのアプリは、きっと作りません。日常に何の役にも立たないかもしれないけれど、あなたの心を1ミリだけ軽くするような、くだらなくて、愛おしい「無駄」を、僕らは全力で肯定します。
2. 僕らは、あなたの片隅にいます。
僕らが作るアプリは、あなたのスマートフォンの一番良い場所(一等地)を奪うつもりはありません。ホーム画面の片隅で、たまに思い出してタップしてくれる、秘密基地のような存在でありたい。誰にも見られない、あなただけのオフラインの「居場所」を作るのが、僕らの得意技です。
3. 僕らは、未完成です。
僕らのアプリには、バグがあるかもしれません。デザインも、少し拙いかもしれません。でも、それもまた「手作り感」の証として、あなたと一緒に育てていきたいと思っています。僕らは、完璧なプロダクトよりも、成長していく「プロセス」そのものを、あなたと共有したいのです。
さあ、あなたも最初の目撃者に。
僕らの最初の「作品」は、もう、この部室の片隅で産声を上げようとしています。
それは、日記アプリかもしれないし、くだらないミニゲームかもしれない。 あるいは、誰も想像しないような、奇妙なツールかもしれない。
確かなのは、それが僕らの「面白い」と「好き」を詰め込んだ、嘘のない作品になるということです。
だからこそ、あなたに、僕らの最初の目て撃者になってほしいのです。 この何が生まれるかわからない、混沌とした活動の、最初のファンになってほしい。
もし、この長い手紙をここまで読んでくれたあなたが、僕らの考えに少しでも共感してくれたなら。 それはもう、あなたは僕らにとって、単なる読者ではありません。 僕らの活動を見守り、時には励まし、時には叱ってくれる、大切な「名誉部員」です。
ぜひ、SNSをフォローして、僕らの拙い活動の、行く末を見守ってください。 コメントやフィードバックは、すべてが僕らの宝物です。
これから、僕らの長い放課後が始まります。 どうぞ、よろしくお願いします。
部活動の様子はこちらから
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